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水害に強い賃貸の探し方とは?ハザードマップで安全な住まい選びを解説

賃貸住宅の探し方

中村 巧

筆者 中村 巧

不動産キャリア25年

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賃貸物件を選ぶとき、家賃や間取りだけで決めていませんか。
近年は大雨や台風による水害が増えており、どんな場所に住むかによって、安全性に大きな差が出る時代になっています。
そこで重要になるのが、水害リスクを事前に確認できるハザードマップです。
しかし、実際の探し方や見方が分からず、何となく不安なまま物件を決めてしまう方も少なくありません。
本記事では、水害ハザードマップの基礎知識から、賃貸探しでの具体的な活用方法、安全性のチェックポイントまでを分かりやすく解説します。
これから賃貸物件を探している方が、自分や家族を守るために知っておきたいポイントを一つずつ確認していきましょう。

賃貸探しで水害ハザードマップが重要な理由

近年は台風や線状降水帯などによる大雨が増え、水害被害額が高い水準で推移していると国土交通省の統計で示されています。
住宅の浸水や停電だけでなく、共用設備の故障や長期の避難により、賃貸住宅での生活が突然成り立たなくなるおそれがあります。
とくに賃貸物件は建物構造や立地条件が多様なため、水害リスクを事前に比較せずに選ぶと、同じ地域でも被害の受け方に大きな差が出やすいとされています。
このような背景から、水害ハザードマップを活用して、候補となる物件周辺の危険度を把握しておくことが、賃貸探しの重要な前提になっています。

賃貸契約前に水害リスクを把握しておくと、浸水のおそれが高い場所を避けたり、あえて選ぶ場合でも上層階を検討するなど、事情に応じた判断がしやすくなります。
また、周辺の避難場所や避難経路をハザードマップで確認しておけば、万一の際にも落ち着いて行動しやすくなります。
災害により自宅が被害を受けると、引っ越し費用や家財の買い替え負担が発生し、結果的に大きな経済的損失につながります。
そのため、水害リスクを事前に確認することは、安心して暮らすための防災対策であると同時に、将来の出費を抑えるという意味でも大きなメリットがあります。

水害ハザードマップの確認は、現在では賃貸を含む不動産取引における重要事項説明の一つと位置付けられています。
令和2年の宅地建物取引業法施行規則の改正により、契約前に水害ハザードマップ上で対象物件のおおよその位置を示し、水害リスクを説明することが義務化されています。
また、国土交通省は「水害ハザードマップ作成の手引き」などを通じて、洪水・内水・高潮など複数の水害リスクを分かりやすく周知する仕組みづくりを進めています。
このように、水害ハザードマップは単なる情報提供用の地図ではなく、賃貸物件を選ぶ際に最低限確認しておきたい、公的な防災情報の基盤となっています。

項目 内容 賃貸探しへの意味
近年の水害傾向 被害額が高水準で推移 立地選びでの水害配慮が必須
賃貸住宅への影響 浸水や設備故障による生活困難 被害を受けにくい物件条件の検討
制度面の位置付け 重要事項説明での確認が義務 契約前に水害リスクを把握可能

賃貸物件の住所で水害ハザードマップを確認する手順

まず、国土交通省が提供するハザードマップポータルサイトを活用すると、賃貸物件周辺の水害リスクをまとめて確認できます。
トップページから「重ねるハザードマップ」を選び、地図上で賃貸物件の住所付近を拡大していくと、洪水や内水、高潮などの災害リスク情報を重ねて表示できます。
また、「わがまちハザードマップ」では、市区町村が作成した各種ハザードマップへのリンクが一覧で表示されるため、賃貸候補地の自治体を選択するだけで、該当エリアの水害ハザードマップに簡単にアクセスできます。

次に、市区町村が公開している水害ハザードマップを、自治体の防災ページなどから直接確認する方法があります。
多くの自治体では、国や都道府県が公表した洪水浸水想定区域図などを基に、水防法に沿って水害ハザードマップを作成し、印刷物の配布とあわせて、ホームページ上でも公開しています。
ハザードマップポータルサイトの「市町村のハザードマップを見る」ページを経由すると、インターネット上で地図を公開している市区町村へのリンクが整理されているため、賃貸物件の所在地を含む市区町村名を選ぶだけで、該当する水害ハザードマップを閲覧できます。

さらに、賃貸物件そのものの所在地だけでなく、通勤や通学、日常の買い物でよく利用する経路も、あわせて確認しておくことが重要です。
例えば、最寄り駅やバス停、職場や学校付近が浸水想定区域に含まれていないか、また避難場所や高台への経路が確保されているかを、重ねるハザードマップや市区町村のハザードマップで確認できます。
こうした広い範囲での確認は、水害発生時に安全に避難できるかどうかを事前に把握するうえで役立ち、賃貸物件選びとあわせて日頃の防災行動計画づくりにもつながります。

確認ステップ 主な操作内容 確認できる情報
国のポータル利用 住所周辺を地図検索 洪水・内水・高潮の危険度
市区町村サイト閲覧 自治体防災ページを表示 詳細な水害ハザードマップ
生活動線の確認 通勤通学経路を重ねて表示 避難経路と安全な避難場所

水害ハザードマップの見方と賃貸物件の安全性チェック

水害ハザードマップには、浸水想定区域や想定される浸水深のほか、洪水、内水、高潮など水害の種類ごとの想定範囲が示されています。
洪水は河川の水位上昇による氾濫、内水は下水道や水路の排水能力を超えた雨水のあふれ、高潮は台風などによる海面上昇が主な要因とされています。
これらは国土交通省が示す作成手引きに基づき、市区町村が想定最大規模の降雨や潮位などを前提にシミュレーションした結果を反映したものです。
まずは、自分が検討している賃貸物件がどの水害の想定区域に含まれているかを、凡例とあわせて確認することが重要です。

次に、色分けの意味と浸水深の数字を丁寧に読み取ることが大切です。
一般的に、色が薄いほど浸水が浅く、濃い色になるほど深い浸水が想定されており、国の標準ではおおむね0.5m未満、0.5m以上~3.0m未満、3.0m以上~5.0m未満、5.0m以上といった区分が用いられています。
ただし、具体的な色の割り当ては自治体ごとに異なる場合があるため、必ず地図上の凡例で「何色が何m」を確認することが欠かせません。
そのうえで、賃貸物件だけでなく、周辺の道路や避難所、日常的に利用する施設がどの色に該当しているかもあわせて見ておくと、避難時の行動をイメージしやすくなります。

さらに、安全性を具体的に考えるためには、想定される浸水深と建物の階数、避難経路をセットで検討することが大切です。
例えば、1階部分が浸水する深さが想定されている区域であれば、2階以上の居室であっても階段や出入口がどの程度まで浸かる可能性があるかをイメージし、垂直避難と屋外避難の両方を考えておく必要があります。
また、水害ハザードマップには浸水継続時間が長い区域が示されている場合もあり、長時間水が引かない区域は生活再開までの影響も大きくなります。
このように、想定水位だけでなく、浸水の深さと時間、避難先までの経路を総合的に確認し、自分や家族の状況に合った賃貸物件かどうかを判断することが重要です。

確認ポイント 地図で見る内容 賃貸選びの着眼点
水害の種類 洪水・内水・高潮の区分 想定される主な水害要因
浸水想定区域 色付きの範囲と境界 物件が区域内か区域外か
浸水深の区分 凡例のm表示と色分け 建物階数と避難方法の検討
周辺の地形 川や海との位置関係 避難経路の安全性と時間

賃貸物件を探している方のための水害対策付き住まい選び

賃貸物件を選ぶ際は、家賃や間取りだけでなく、水害リスクとのバランスを考えることが大切です。
水害ハザードマップで浸水想定の有無や深さを確認し、同じエリアでも浸水リスクの低い場所を検討すると安心感が高まります。
さらに、浸水時の影響を受けにくい階数を選ぶことで、家具や家電への被害を抑えられる可能性があります。
このように、予算と希望条件、水害リスクを総合的に比較しながら住まいを絞り込むことが重要です。

内見の際には、建物の構造だけでなく、水害や防災への備えも具体的に確認しておくと安心です。
共用部や駐車場の排水状況、周囲の道路の高低差、過去の浸水履歴などを質問し、建物周辺の水のたまりやすさを把握しておくと判断材料が増えます。
また、避難経路となる階段や出入口が十分に確保されているか、防災設備の配置が分かりやすいかも重要な確認ポイントです。
こうした点を整理したうえで比較すると、水害に強い賃貸物件を選びやすくなります。

入居前から水害に備えるためには、公的機関が発信する防災情報を継続的に確認することが欠かせません。
国土交通省の防災ポータルやハザードマップポータルサイトでは、水害リスクや避難情報の確認方法が案内されており、平常時から目を通しておくと非常時に落ち着いて行動しやすくなります。
さらに、地方公共団体が公表する水害ハザードマップや防災メールの登録案内も活用し、避難場所や避難経路を家族で共有しておくと安心です。
日頃から飲料水や食料、懐中電灯などの備蓄を確認し、自宅での待機と避難の判断基準を整理しておくことで、万が一の際の被害軽減につながります。

確認項目 具体的な内容 水害対策の目的
立地と階数 浸水想定と居住階 浸水被害の低減
建物と設備 排水状況と防災設備 避難時の安全確保
情報と備蓄 防災情報確認と備蓄 非常時の行動準備

まとめ

賃貸探しでは、家賃や間取りだけでなく、水害ハザードマップで安全性を確認することがとても大切です。
浸水想定区域や浸水深、色分けの意味を知ることで、水害リスクの高い場所かどうかが一目で分かります。
あわせて建物の階数や避難経路も確認すれば、いざという時の不安も軽くできます。
当社では、水害ハザードマップの見方から物件周辺のリスク確認まで、丁寧にサポートいたします。
安全性も重視して賃貸物件を選びたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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