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レインズ未登録が不安な売主へ!抱え込みの確認方法と安全な対処法

不動産売却

中村 巧

筆者 中村 巧

不動産キャリア25年

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不動産会社と媒介契約を結んだものの、本当にレインズに登録されているのか、抱え込みをされていないか、不安を感じていませんか。
とくに、販売活動の状況説明が曖昧だったり、他社からの問い合わせが少ないままだと、このまま任せてよいのか心配になるものです。
そこで今回は、レインズ未登録や囲い込みが疑われるときに、売主自身で確認できる具体的な確認方法や、不信感が強い場合の対応手順までをわかりやすく整理しました。
すでに媒介契約中の方が、損をせず、安心して売却を進めるためのチェックポイントを一つずつ解説していきます。

レインズと囲い込みの基本を知りたい売主へ

不動産の売却を依頼すると、多くの場合、その物件情報は「レインズ」と呼ばれる不動産会社間の情報ネットワークに登録されます。
レインズは、国土交通大臣の指定を受けた不動産流通機構が運営するシステムで、全国を担当エリアごとに分けた複数の指定流通機構が管理しています。
売主が不動産会社と媒介契約を結ぶと、その会社は指定流通機構を通じて物件情報を他の会員業者と共有し、広く買主を探すことが基本的な役割になります。
つまり、レインズは媒介契約と一体となって機能する、売却活動の土台となる仕組みといえます。

専属専任媒介契約または専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社には宅地建物取引業法に基づき、一定期間内にレインズへ物件を登録する義務があります。
近畿圏を例にすると、専属専任媒介契約は媒介契約締結の翌日から5日以内、専任媒介契約は翌日から7日以内に指定流通機構への登録が必要とされています。
この仕組みにより、特定の不動産会社だけで情報を抱え込まず、多くの会員業者が一斉に物件を検索できるため、売主にとっては購入希望者と出会う機会が増えることが大きな利点です。
また、レインズに登録されることで、取引状況の管理や成約報告もルールに基づいて行われるため、売却プロセスの透明性が高まりやすくなります。

一方で、本来レインズに登録すべき専属専任・専任媒介物件が未登録のままであったり、登録されていても他社に紹介しづらい状態に操作されていると、いわゆる「囲い込み」が生じる可能性があります。
囲い込みとは、元付の不動産会社が他社からの問い合わせを実質的に遮断し、自社だけで買主も担当しようとする行為を指し、レインズの登録義務や運用趣旨と相反するものです。
このような状態になると、物件情報が十分に流通せず、結果として購入希望者の数が伸びにくくなり、売却期間の長期化や価格交渉力の低下につながるおそれがあります。
そのため、売主としては自分の物件がレインズに適切に登録され、正しい取引状況で公開されているかを意識することが重要になります。

項目 レインズ活用時 未登録や囲い込み時
買主との出会い方 多くの会員業者経由の紹介 限られた一部業者からの紹介
情報の透明性 取引状況を画面や書面で確認 担当者の口頭説明に依存
売却への影響 成約機会の増加が期待 売却長期化や条件悪化の懸念

レインズ未登録・抱え込みが疑われるチェックポイント

まず、専属専任媒介契約や専任媒介契約なのに、レインズ登録証明書がいつまでも渡されない場合は注意が必要です。
本来は媒介契約の締結から一定期間以内に指定流通機構へ登録し、登録済証を依頼者に交付することが求められています。
それにもかかわらず、「準備中」「そのうち渡す」といった説明だけが続くときは、未登録や登録遅延の可能性があります。
まずは契約書の媒介形態と登録予定日を見直し、不自然な点がないか確認してみてください。

次に、レインズ上での「取引状況」の扱いにも目を向ける必要があります。
レインズでは、取引申込みの受付状況などを示すステータス管理機能が導入されており、登録内容を適切に更新することが求められています。
にもかかわらず、すでに購入希望者との交渉が進んでいるのに「広告中」のまま変更されない、あるいは内見が続いているのに長期間「書面による購入申込みあり」として他社に紹介しにくい状況にしている場合は、抱え込みが疑われます。
このようなステータスの扱いは、売主の知らないところで行われるため、書面や画面での確認が重要になります。

また、売主が日々のやり取りの中で気付きやすい危険信号もあります。
たとえば、一般的にはレインズ登録後は他社からの物件確認や内見依頼が一定数発生するのが通常ですが、長期間にわたり自社以外の問い合わせがほとんど無いときは要注意です。
他社から内見希望があっても「予定が合わない」「すでに申込みが入っている」などの理由で繰り返し断っていないか、発言の一貫性を確認することも大切です。
さらに、販売活動の報告書で「自社の案内ばかりが目立つ」「反響件数が極端に少ない」と感じる場合は、レインズでの情報公開状況や他社への案内姿勢について、具体的な説明を求めるようにしましょう。

確認項目 要注意のサイン 売主が取る行動
レインズ登録証明書 交付が長期間ない状態 媒介契約と登録期限の再確認
レインズ上のステータス 実態と異なる取引状況表示 書面や画面で内容開示を依頼
他社からの反響状況 自社以外の案内が極端に少数 問い合わせ件数の内訳を質問

レインズ登録状況を売主自身で確認する具体的な方法

まず、不動産会社から交付されるレインズ登録証明書を確認することが重要です。
証明書には、物件の登録年月日や価格、面積などの基本情報に加えて、売却依頼主用画面にログインするためのURLやID、パスワード、二次元コードが記載されています。
国土交通省や指定流通機構は、専属専任媒介・専任媒介契約の売主が自ら登録内容と取引状況を確認できる仕組みを整備しており、登録証明書の交付も義務付けられています。
そのため、証明書が交付されていない場合や、内容に不自然な点がある場合は、囲い込みや未登録の有無を確認するうえで早めに疑問を伝えることが大切です。

次に、売却依頼主用のインターネット画面に実際にログインして確認する手順を押さえておきます。
登録証明書に記載されたURLを入力するか、二次元コードを読み取ると、売却依頼主物件確認画面や売主専用画面のログインページが表示されます。
そこに証明書記載のIDとパスワードを入力すると、自分の物件のレインズ登録内容の概要や、図面、取引状況などがリアルタイムで表示されます。
国土交通省の資料によれば、取引状況は「公開中」「書面による購入申込みあり」「売主都合で一時停止中」の区分で確認できるため、売主は自分の意向と異なるステータスが設定されていないかを自らチェックできます。

あわせて、不動産会社に対してレインズ登録状況やステータスの開示を求める際の聞き方にも注意が必要です。
まず、口頭だけではなく「最新のレインズ登録証明書を見せてほしい」「売却依頼主物件確認案内書を基に取引状況を一緒に確認したい」と、具体的な書面名や画面名を挙げて依頼すると、説明内容との食い違いに気付きやすくなります。
また、画面上のステータス表示と、不動産会社から聞いている購入申込みや内覧状況の説明が一致しているかを確かめることで、虚偽のステータス設定による抱え込みの有無を判断しやすくなります。
それでも疑問が解消しない場合には、宅建業法に基づく説明義務があることを踏まえ、冷静に根拠資料の提示を求める姿勢が大切です。

確認項目 見るべきポイント 不自然な例
登録証明書 登録年月日・価格・面積の整合性 契約日から大きく遅れた登録日
売主用画面 取引状況ステータスと説明内容 申込み説明と異なる「一時停止中」
不動産会社への質問 書面や画面を用いた具体的な説明 画面提示を避け口頭説明のみ継続

不信感が強いときの相談先と安全な乗り換え手順

まず、不動産会社の対応に強い不信感がある場合には、宅建業法違反に当たる可能性がないかを意識しておくことが大切です。
専属専任媒介契約や専任媒介契約では、指定流通機構への登録義務や取引状況の適切な登録が法律や規程で求められており、悪質な囲い込みは行政処分の対象となり得ます。
そのため、営業担当者との口頭のやり取りだけで判断するのではなく、媒介契約書やレインズ登録証明書などの書面や画面を基に事実関係を整理することが重要です。
疑問点が解消しないときは、宅地建物取引業協会や不動産流通機構の相談窓口、自治体の消費生活相談窓口など、公的な相談先への問い合わせも早めに検討すると安心です。

次に、今の不動産会社との信頼関係が回復しない場合は、媒介契約の内容を確認したうえで、解除や更新をどうするかを検討していく流れになります。
一般に、専属専任媒介契約や専任媒介契約には有効期間が定められており、その期間満了を待って更新しない選択をする方法と、期間途中でも合意のうえで解除を申し入れる方法があります。
このとき、違約金や実費精算などの取り扱いは媒介契約書の条項によって異なるため、まずは手元の契約書で「契約期間」「更新」「解除」「報酬・費用」の各項目を丁寧に確認することが欠かせません。
独断で広告掲載を止めさせたり、感情的な連絡をしてしまうとトラブルが長引くおそれがあるため、書面やメールで冷静に意思表示を行い、記録を残しながら手続きを進めることが望ましいです。

そのうえで、新たな不動産会社へ乗り換える場合は、同じことを繰り返さないための事前確認が重要になります。
具体的には、専属専任媒介契約や専任媒介契約を結ぶ際に、レインズ登録証明書をどのようなタイミングで交付するか、売主用の確認画面で取引状況をどこまで確認できるかを、事前に説明してもらうと安心です。
あわせて、販売活動の報告頻度や内容、他の不動産会社から問い合わせがあった場合の対応方針などについても、書面を用いながら丁寧に説明を受けておくと、不透明さを感じにくくなります。
こうした点を一つずつ確認し、自分が納得できる説明体制と情報開示の姿勢を持つ不動産会社を選ぶことで、レインズを適切に活用しながら安心して売却活動を進めていくことにつながります。

場面 売主の確認ポイント 注意しておきたい点
不信感を覚えた段階 契約書記載事項の再確認 口頭説明との食い違い整理
違反が疑われる段階 レインズ登録証明書の有無 取引状況や公開条件の確認
乗り換え検討段階 新会社の説明体制の内容 レインズ活用と報告方法

まとめ

レインズ未登録や抱え込みは、売却価格や販売期間に大きな悪影響を与える可能性があります。
まずはレインズ登録証明書や売却依頼主物件確認案内書、Myレインズなどで、自分の物件が正しく公開されているかを確認しましょう。
あわせて、不動産会社にステータスや他社からの問い合わせ状況を具体的に説明してもらうことが大切です。
少しでも不信感があれば、契約内容の見直しや安全な乗り換えも含めて早めにご相談ください。
当社では、レインズ活用状況を明確に開示し、売主さまの不安に丁寧にお答えします。

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